飛行機に乗るひよりちゃんをタラップの側まで見送った。



ひより「行ってきます。」

あかり「元気でね。」



『さよなら』なんて言わないから。



何か胸の奥からこみあげてきた。

今まで、感じたことのない、よくわからない感じ…。




思わずわたしは叫んだ。

あかり「わたしとひよりは友だちなんだからねっ!!」


ひより「あかりちゃん…」

あかり「『あかり』でしょ?」

ひより「…ぐすっ。…(うん。)」




飛行機は、大空高くへと飛んでいった。



知春「行っちゃったね。」

あかり「行っちゃいましたね。」

知春「オレたちも帰ろうか…。」