転んだら死神が微笑んだ

知春「はいはい、いつまでも見つめあってないで、もっと楽しまなくちゃ。」

ひより「お兄ちゃん!?」

知春「こわい顔すんなって〜。誕生日だろ?」

ひより「もう。」

ホント、仲いいな〜、この兄妹。



知春「ジャァ〜ン!」

ひより「わぁぁ。」


知春さんが出したのは、誕生日ケーキだった。ひよりちゃんは小さいねって言っていたけど、二人で食べるには十分だった。


楽しい時間が流れた。


わたしたちがケーキを食べている間、知春さんも、ひよりちゃんのお父さんもお母さんも微笑んで見守ってくれていた。