お嬢様は執事とともに

「ねぇ、奏・・・?」

「何でしょうか?」


するとお嬢様はこういった。

「もしもあたしが大きくなって、執事をお父様がつける時、そばにいて使えてくれる?」

・・・・。

この言葉の意味をよく考えずに俺はうなずいていた。

ただ嬉しかったから。


「勿論です。僕は一生お嬢様に使えていきますよ。」

たとえお嬢様と執事、という立場でも一緒に入れるだけでよかった。

そんな餓鬼だった。