「お武芸はんっ!濡れてはりますやないっ!はよ拭かんと風邪引きますぇ?これ・・・」








女子はそう言うと俺に手ぬぐいを差し出し微笑む。







「あァ・・・悪りぃな。」






俺はそう言い手拭を受けとり着物を拭いた。







「わてすぐそこのお多福茶屋言う店で働いてはります。まさ言います。よろしゅう。」






「俺は新撰組10番隊組長 原田左之助。よろしくな。」






俺もおまさ同様自己紹介をする。








それから暫く楽しく話をしているといつの間にか雨は上がり空には虹が出ていた。







「おっ雨やっと上がったな。」





「ほんまや、それじゃあウチはこれで・・・」





「おう、またな。」



俺たちはそう言って別れた。