「えぇー」





「とぉーっ」






今日も屯所に隊士たちの声が響く。









ここは泣く子も黙る新撰組の屯所。








一言で言えば腕が立つむさ苦しい男の集まりだ。だけどこの間そんなむさ苦しい中に








紅一点の花が咲いた。









「土方さん。」







縁側で俳句を考えているとそいつはやって来た。






そいつの名前は明日香。この間俺が外で拾ってきた娘だ。






「なんだ?」





俺はぶっきら棒に返事をした。