「私もね、悠哉さんとひとつになりたいって思ってるんだ…だから、澪の気持ちは凄くわかるよ…」



私は、顔を上げて、そうなの?と聞くように、智香のことを見た。



「当たり前だよ…だって、愛してる人に抱かれたいって、思うもんだよ…澪だけじゃないって…少なくとも私がいるじゃん…」


と、言った智香は、自分の方に指を差して、ニコッと笑った。



「澪は変じゃないよ…安心しなよ…」


と、言って、また私の頭を、今度は髪の毛がクシャクシャとなるように、撫でた。



「……うん。智香、ありがとう…」


智香に打ち明けて、良かったと心から思った。



すると、智香は言った。



「持つべきものは、やっぱ親友でしょ?さっ、涙拭いて…買い物に行くよ!」



「忘れてた……」




やっぱり…と、智香は言った。




ごめん……



そして、ありがとう…