澄んだ瞳に




「お前が決めかねていることはわかった…でも、お前自身がどうしたいかだ…俺の立場を考えてくれてることは有難いが、だからと言って、俺がとやかく言うことじゃねぇよ…たぶん俺だけじゃなくて、親父さんや、お袋さんも、そう思ってるはずだぜ…」


私は、淳が言い終わると、下を向いて考えた…



確かに、ママはパパと話をしたと言って、私にどうしたいのか決めなさいと言った。


私自身どうしたいのか…


もう一つの考えが頭に浮かぶ……結婚という二文字


今日、淳の両親と逢って、私のことを認めてもらえた…そうなったことで、凄く現実味を帯びたものとなった…


そして、私は淳に、もう一つの想いを告げた……



「淳、あのね……」

と、言いかけて、ふと顔をあげると、淳が私の目をジッと見ている…


そんな目で見られると、何も言えなくなる……


そして、また私は下を向いてしまった…