澄んだ瞳に




「澪にも彼氏が出来て、いつかこういう日が、来るのかしら?」



私は、飲み掛けていたジュースを吹き出しそうになった。



それを見ていた、智香が、クスッと笑った。



そして、お兄ちゃんは


「すぐじゃねぇか……。」
と、言ったのだった。



私は、一瞬息が止まった。


「そうだと、いいけど……。」

と、ママは言った。



すると、

お兄ちゃんが、言った。


「あ〜、親父とお袋に、聞きたいことがあるんだが………?」


「なんだ……?」

と、パパが答えた。



「今度の日曜って、親父もお袋も、家にいる?」


今度の日曜って……


もしかして………?


淳のことを言ってるの?


私は、チラッと、お兄ちゃんの方を見た。


すると、お兄ちゃんは、任せとけ!と言うように、親指を立てて、ウインクしたのだった。



パパもママも、お互いに予定が入ってないかを、思い出しているようだった。