澄んだ瞳に




私は、思わず


キャッ!! と、声をあげてしまった。



淳は、シー!!と、人差し指を立てて、唇に当てた。



そして、私の隣に座った。


そして、私の肩に腕を回して、抱き寄せた。



淳からは、私と同じ石鹸の匂いがした。



私は、自分の心臓の鼓動が淳に聞こえないだろうかとハラハラしていた。




「こうしてていいか?」



淳の問いかけに、私は、コクリと頷いた。



「一つだけ、澪に言っておきたいことがある。」



「言っておきたいこと?」


私は、嫌なことを言われるのかと思い、不安が頭を過った。



「お前に逢う時間が取れねぇで、寂しい思いをさせっかもしんねぇ。」



私は、うん! と、頷く。


「電話とメールは毎日すっから……」



うん!



「逢えねぇ日が、続いても、俺はお前だけを想ってる。」



「愛してるよ、澪。」



「私も、愛してる。」



淳が、肩に手を回したまま私の顔を覗き込んだ。




そして、淳と唇を重ねた。