家に着いて、ドアを開けて言った。




「ただいま〜!」




すると、パパとママと、それから、お兄ちゃんが、慌てて、リビングから出てきた。




「どこ行ってたの?」


と、ママが言ったが、

私は、何も答えなかった。



すると、私のすぐ後ろに立っていた淳が言った。




「すぐ、そこの公園にいました。」




「そうだったの?黙っていなくなったから、心配したのよ。」


と、ママが言った。




その様子を見ていた、お兄ちゃんが、なぜかクスクス笑っている。




「まっ、無事に帰って来たんだから、いいんじゃねえの?淳だって、血眼になって探してくれたみたいだし……」


と、意味ありげな言い方をした。




すると、ママが言った。


「……そうだったの?淳君、ありがとう。」




「あっ、いえ……。」



淳が焦ったように、言った



「澪も、帰って来たことだし、飲み直しだな!」


と、パパが言った。



すると、ママが言った。


「そ、そうね。二人とも、いつまでも、そんなとこで、突っ立ってないで早く中に入って。」




私と淳が家に上がると、5人で、リビングに入った。