たんぽぽ

 しかし、今年はどうも何かが違ったらしかった。
 
 次に春華から来たメールは僕を驚かした。

「うん☆てかあんたこっち来ないの?」

 どういうことだろう。僕と会いたいということなのだろうか、そんなわけはない。そんなわけがあるはずがない。

 僕はいつもそうやって自分のいいように解釈して痛い目を見てきた。あのときも、去年も。

 じゃあなんでそんなことを今さら聞いてくるのだろう。

 僕は困惑しながらメールを返す。

「うん、行く予定はないかな(^^;)でもなんで?」

「四年生なって研究室決まったら忙しすぎて遊ぶ時間なくなるんだよね▼で、遊べる最後の休みが今年の春休みなんだ(-_-)だから高嶺がこっち来て会えるんなら会おうと思って☆」

「春華ももう四年生か('_')俺も会いたいけどそっちに行く予定はないんだ(^^;)もしそっちに行くことがあったらまた連絡するよ♪」

「うん☆」

「また春華の誕生日にはメールするから♪」

「おー☆」

 僕は携帯電話をコタツの上に置き、ゆっくりと息を吐き出した。

 もちろん会いたいのは山々だったが、何の期待も抱かないで春華に会えるほどふっきれてはいなかった。

 どんなに忘れたくてもそれはできなかった。

 それは大学生活2年間でわかった。

 いまだに春華の存在は僕にとって大きなものだった。

 そして、それはこれからも変わることはないだろう。

 中学生でのことが原因ではない。僕と春華の間にはもっと深い繋がりがある。