青空〜aosora〜

『意味、わかんないんだけど?』

今にも泣きだしそうなキョウコ。

ごめん。

俺は、キョウコと今

一緒にいられない。

『ごめん、って。

 俺、行くから』

そうして俺は走り出した。

『ユウ!

 ね、ちょっと。

 なんで?どこ行くの?』

そう叫ぶキョウコの声を

背中で感じながら

俺は振り向くことはせず

ただ、走った。

視界の端に映った

浴衣姿で泣きながら

俯き加減で立ち竦む

ユキさんがそこにいたから。