居酒屋で、お酒呑まない罰当たりな事をしての帰り道。
「真帆?さっきの言葉本気?」
「うん・・迷惑なら諦める。」
「迷惑な訳ないだろ。光栄過ぎて。
 本当、嬉しかったよ。真帆みたいな娘から、好きだなんて言われて。男冥利に尽きるよ。」
「何?男を妙に好きってどういう事よ!(怒)」
「ははっ違うよ!そうじゃなくて。」
「笑う様な事!もういいわ!」
「誤解だよ。俺、『男冥利に尽きる』って言ったんだよ。」
「それってどういう意味よ?」
「う~ん、男としてぇ、最高に幸せだって事だよ。」
「え?そうだったの!ごめんね。真帆の勘違い。」
 色々有ります。」

「明日どこへ行こうか?つーか、どこ行きたい?」
「えへへ、あたしね、アソコに行きた~い!」
「あそこ?どこの事?」
「恋人岬。鐘を鳴らすんだぁ。もち二人でね。」
俺、自分の鼻を指差す。
「当ったりぃー!(ニコ)」
「わっ解った。明日はそこいこ。」
「うれぴん!ちゅっ!」
 又チュウされた。又驚いた。
「今日はぁ、おまけぇ!ちゅ!」
 おまけって、唇にぃー!俺→放心状態。
「じゃ、明日ね。バイバイ。」
「ひゃい!」
 さすがにノックアウト!真帆の顔が、目をつぶった顔が目の前に・・・。
 俺、唇舐めた。