夜、眠った真帆は隣室
「すみませんねぇ。将さんには、すっかり迷惑を掛けて‥」
「いえ‥迷惑だなんて‥真帆は何故あんなに一生懸命なんですか?」
「‥私に迷惑を掛けたくないんだと思います‥中学出たら働くって言ってた位でしたから‥」
「真帆は、お母さんの姿を見て育ってたから一生懸命なんですよ」

「ただ今‥あ!まーちゃん!‥真帆は?」
姉、美穂のお帰り
「部屋で寝てるよ」
「そう‥
 ごめん、今の話聞いちゃった。知ってんだ真帆が一生懸命な訳‥実はね‥お父さんの故郷へ行きたいんだ」
「え?父さんの?北海道へ?」
「うん‥お金かかるから、無理だって言っても‥頑固なんだ、あの娘」
 三人は、黙り込む
「そっか解った。俺がなんとかするよ。真帆の事だからお金渡しても受け取らないだろうから」
「まーちゃん、どうする気なの」
「まあ、任せて‥今の話は内緒でね」
 その晩、真帆の横に寝た‥ベットの下の布団に‥