数分後、チャリの音‥異常に早い!激しく階段を駈け上がる音‥ドアが開いて
「はあはあ‥誰が何だって!?!
 へぇ‥薫未だいたの?‥二人で仲良く何やってんの!」
「何もないよ‥信じて貰うしかないけど‥」
「ハア?信じろか?この状況で?‥薫はどうなの?」
「‥」
「何か言ってよ‥私たち友達でしょ?」
 薫は、顔を上げた
「ごめんね‥えっちしたなんて嘘なの‥なんだか、仲のいい二人を見てたら、私寂しくて‥」
「薫‥解ったよ‥」
「本当にごめん‥私帰るね」
 ドアが閉まった‥俺の道も閉ざされた‥
「さて‥どうしてこうなったの?なんで薫が部屋にいる訳?」
「まて!話せば解る!冷静に‥」
「私は冷静だよ‥で?
 ‥いい訳なんて‥聞きたくないよ(;_;)
 なんでこうなるの?私‥まーちゃんの何?(涙)慰め者なの?」
「それは‥違うよ‥真帆を愛してる‥薫ちゃんの事は、単なる行き違いだよ。信じてくれよ」
「‥」
「ほら、顔を上げて。嘘偽りはないよ‥」
「信じていいのね?」
「ああ‥疾しい事は何もしてないよ」
「解ったわ‥信じる事にする」
「事にするってどういう事だよ」
「前科二犯だね‥まーちゃんは前科もんだよ」
「前科もんはひどいなぁ‥巻き込まれたっつーの」
「心に隙があるからよ」
「真帆が好きってのはあるけど‥」
「今はくだらない事聞きたくない‥ちょっと目を離すと何やってるんだか‥
余り心配掛けないでよ」
「はい‥ねえお腹空かない?」
「何言ってるの!‥空いたぁ」
「例の居酒屋にいこ」
「うん‥でも‥今日のは貸しね」
 が~~~ん!