女子高生と恋愛中

ICUへ
とても家族には見せられない姿の山岡さん
頭は包帯がぐるぐる巻き、点滴は左右の手から、モニターの音が響き、寒い部屋
そんなものは目に入らないかの様に駆け寄る真帆ちゃん
「ねえ‥まーちゃん?よくなったらさぁ、ステーキ食べたいなぁ‥ルセールじゃなくもいいからさ‥ねぇ目を開けてよぉ!真帆だよ!目を開けてよぉ!」
真帆ちゃんは涙を流して山岡さんにすがってる
「すぐに目覚めるよね?先生!そうだよね?」
先生は答えられずにいた。答えられる人はいない‥いるはずもない
「さ!真帆さん!もう帰らないと」
「帰らないよ。まーちゃん一人にしたら可哀想だよ。たかこさんは先に帰って」
「あなたは妊婦なんですよ!しかも具合が良くないんですから‥先生が心配しますから帰りましょう」
「でも‥」
「お腹の子に何かあったらどうするの‥帰るんです」
有無を言わさず外へ連れ出した
「たかこさん、まーちゃんは大丈夫だよね?きっと目覚めるよね?」
大きな目から大粒の涙が‥
「うん、きっと大丈夫だよ。優秀な先生が付いてるからね」
私には他に掛ける言葉が見つからなかった‥見つけられなかった