病院に走りこむ
「真帆さぁん!転んだらどうする気?走っちゃだめよ」
それでも急ぎ足で2Fの救急外来へ
自然に涙がこぼれてきて
「たかこさん!私怖いよ‥まーちゃん死んだら‥」
「真帆さん!あなたがしっかりしなくてどうするの!」
「はい‥でもでもまーちゃんが」
「いい事!あなたはそこの椅子に掛けて待ってて。私が具合を聞いてくるから」
膝掛けを押しつけられた
救急外来の処置室の前‥止まらない涙と不安と戦ってた5分が一時間にも思えた
「真帆さん?旦那さんの怪我は大した事ない様だよ‥」
左腕の骨折と全身の擦過傷と打撲のみ‥20m滑り10m落下した割には‥無傷のまーちゃんしか見た事ないも~ん
「意識は?」
「鎮静剤で後2時間位は」
その時ドアが開いた‥ストレッチャーの上には包帯と絆創膏…変わり果てた姿
「やだぁ!まーちぁゃん!‥