悪夢は爪を研いで待っていた‥鋭い爪で‥

病室へ行くと真帆は首を長くして待っていた
「まーちゃん?ちゅうして」
「いきなりかよ‥はい」
真帆とのキスの味は甘かった。すっごく‥

《ここから真帆(美佐)が私の代わりに書きました》
あの日‥あの時

「真帆ちゃん!大変よぉ!旦那さんが怪我を‥」
「えっ!‥何でぇ‥どうしょう‥私‥」
「とにかく病院行こう!外出許可は私がしてくるから」

タクシーの中
「私どうしよう‥たかこさぁん」
「あなたが取り乱してどうするの?」
「‥うん」
私は涙も出ないよ
私は患者の為、担当看護婦のたかこさんが付き添い