私は慌てて手を引っ込めた。 『あっ…ごめん…寝ちゃってた…。』 『大丈夫だよっ。寝不足なの?』 『う~ん…ちゃんと寝てるけどなぁ…』 『アハハッ。帰ろっか♪』 『うんっ』 遼也君は鞄を持って立ち上がった。