「え!」

「毎晩会えるけど、真夜中の12時を過ぎたら戻らなくちゃ。」




男の子の体が消えかかっている




「約束する。毎晩、君に会いに行くよ。この桜の木の下で待っているから」




優しく微笑んだ




「約束だよ…」





と言いながら男の子は消えてしまった。またまわりは暗闇に襲われた。

そして次に気がつくとベットの上だった。




「もしかして、夢?」




起き上がった




「はあーきっと夢だったのよ。人が消えるなんてありえないもの」





しかしその晩、空はなかなか眠れないでいた。時計の針は午後11時を

指していた。空はもう一度、確かめたくて部屋から出た。そして庭に出ると、桜の木の下に昨日出会った男の子がいた。