「私もそろそろ帰らないと」

「待って!」




朱鳥は私を止めた。何と思いながら朱鳥の方に振り向いた




「名前教えてもらえないかなあ?また電車で会えたら話たいからさ。」




遥は思わずドキッとした。顔はあいつ[瀬戸]と同じ顔だが性格はまったく正反対だと思ったからだ。



「ああ…。うん。私は織田遥よ。歳はあなたと同い年よ」




[織田遥]朱鳥はちょっと驚いていた。私は何!?と思った




「梁が虐めているって言っていた子は君だったんだ…」




私はやっぱりと思い眉間にシワをよせながら朱鳥に近づき





「あいつの弟だったんなら。あいつにこれ以上、からかわないでって言ってくれない?正直…本当辛いのよ」




朱鳥は遥を見て納得した。そしてなぜか優しい笑顔で




「でも。俺から見たらあれは虐めじゃなくて、ただ単に君のことを気に入ってるだけだと思うよ?」