…そんなメールが届いた翌日。
「…というわけで、一緒にライブ行かない?」
私は仕方なく、神崎を誘ってみた。
すると、神崎は真顔で
「俺はお前と"お友達"になった覚えはない」
と、そう言い返してきた。
私だって、あんたと友達になった覚えはないわよ!!
そう言い返してやりたかったけど、神崎に不機嫌になられても困るので、私はぐっと堪える…。
「…ライブ行かなかったら、のの子に悪いじゃん。
こないだ映画一緒に行ってあげたんだから、今度は私に付き合いなさいよね!!」
そう言ってやると、神崎は嫌そうな顔をしていたけれど渋々頷いてくれた。
…そして、ライブの日。
現れた神崎は、なんか格好良かった…。
…なんというか、私服がすごくお洒落で格好良くて、不覚にもドキッとしてしまったのだ。
「神崎、私服かっこいいね〜」
ちょっとドキドキしながら声を掛けると、
「……大塚も、私服可愛いな」
そう返された。
えっ…、かっ、可愛い!?
神崎が可愛いって言った!?
あの神崎がっ!?
思わず赤くなる私に対し、
「社交辞令だ。本気にするな、阿呆。行くぞ」
と、神崎は冷たくそう言い放ち、奴は私をおいて1人でライブハウスに入って行ったのだった…。
やっぱりむかつく…