彼女が辞めた翌日、教室から机が一つ消えた。
私の席の隣はぽっかり空いて、なんだかとっても虚しくなった……。
…そんな私をよそに、
「 センセ〜!良い機会だから席替えしよー!」
クラスの女子たちは楽しそうにはしゃいでいた。
私以外の誰も、のの子が辞めたことに何も感じていないのだ。
それもそのはず。
のの子も私以外に友達を作っていなかったのだから…。
…ということは、私が辞めても、ここにいる全員は何も感じてくれないということか。そう思うとかなり切なくなった…。
あんなに希望に満ちあふれていた私の高校生活は、一転して地獄と化したのだった……。