その気になれば、君をものにすることぐらい、たやすいだろ。けれど、それぐらいじゃ僕は満足できない。長続きできない恋愛には興味を抱かない。僕は彼女の最後の男(恋人)になりたい。


ある時期がくるまで、僕は彼女の見えない騎士となり薄汚い野郎から彼女を守る。 僕は彼女のストーカーだったのだ。そんな僕のそばにはいつも邪魔者が付きまとっていた。


家にて。






「お前、また。マリアの写真見てるのかよ?」






僕がパソコンで彼女の写真を見てると、僕の腐れ縁と言える男、敬二が覗き込んでいた。






「またお前か」
「そんなにマリアが好きなのか?なんなら、早くものにすればいいのに、変わり者の礼人君!」