「そだっ!陽菜ぁ、さっそくだけど冬休みダブルデートしようよっ♪」 『圭斗が好き。』 あたしにそう打ち明けてから、奈摘はずっと笑顔で上機嫌だった。 「ダブル…デート?あたし、好きな人いないよ?」 「圭斗の友達誘えばいーぢゃーんっ!」 「ん~…。」 「いいよね?協力してよ~。」 仕方ない。 奈摘は言い出したら聞かないからなぁ~。 「いいよ。」 「ありがとぉ、陽菜っ♪じゃあ誘っといて?」 「はいはい。」 「じゃあ授業終わったらね~。」 奈摘はそう言って自分の机に戻っていった。