いつものように。 学校へ繋がるアスファルトの上を歩く。 学校指定の制服を着崩し、足元は、もちろんルーズソックス。女子高生の定番。 冬にしては寒すぎるカッコで晴れた日の通学路を登校していた。 晴れた日の空を見上げれば。 白い雲に見え隠れしながらも 暖かく眩しい光の地上に照らす太陽がいた。 それにも関わらず。 その暖かさを勝る冷たい風が、あたしの頬を痛く刺激する。 「さーむいっ。」 あたしはブレザーの袖の中に手をまるく納め、背中を丸めながら寒さを凌いでいた。