LOVER OF LIE〜消セナイ想イ



「どおしてぇ!?」


「あんなの気にするほどの事でもないから。
ハルに心配かけたくないの」


ハルが知ったら余計な事考えさせちゃうだけだ。


それに、あたしはこんな事でへこたれるよーな女じゃないし。


「でも………」


納得いかない顔のカナエを説得して


あたしは席に着いた。




こんな事言えない。


言ったらきっと


この関係が終わる事は解ってる。



ああ……


どんだけなのあたし。



ウザいったらないわ…




だけど


それでも………………






こんなあたしには


いつか罰が下る。



あたしは

ハルの幸せを願いながら

本当は自分の事しか考えてないんだ。



こんなあたしの心なんて


きっと神様はお見通しだ。