LOVER OF LIE〜消セナイ想イ



「ハル………っ!!」


思わず叫んだあたしにハルが気付く。


その時、ハルが微かに笑った気がした。


ドクン


ほら…やっぱりあたしの心はハルにしか反応しない。


止めるなんて


無理。


ハルと出逢わない日常なんかいらない。



こんな気持ちになれるのは


ハルだけ…………



「ハル!勝って……!!」


あたしは両手を握りしめて祈った。


ピピー!!


「やった!あと一点!!」


「行けー!!」


盛り上がりは最高潮。


相手チームのサーブを受けて、平田がトスを上げた。


そして……


ピピー!!!


みんなが祈る中、


ハルが最後の点数を決めた。