……違う 違う 違うっ!!!! 「カナエ…あたしちょっと……」 「どこ行くの?今から始まるんだよ!!ほらっ」 その場を離れようとしたあたしをカナエは無理矢理、最前列に押し出した。 「………っ」 ちょ………どうし… 「イオリ!」 戸惑ってるあたしに飛んできた声。 見上げると、ハルの笑顔。 「見てろよー!」 ニカッとあたしに笑って、ハルはハチマキを額に結んでコートに向かった。 「え…………?」 「キャーイオリっ! 見たっ!?」 風になびくハルのハチマキには “伊織”の二文字。