「伊織(イオリ)?帰ろ」 「ん……陽(ハル)」 「何ボーッとしてんの」 その名の通り、春の陽射しの様に笑うハル。 「ん…寝てた」 「またかよ(笑) オマエ寝過ぎ〜」 「だって眠いんだもん」 「いつも女一人で危ねぇって言ってんだろ。 ほら、立てって」 そう言ってあたしの腕を掴んで立たせる。 ほら…こんな瞬間も あたしの胸はいっぱいいっぱい。 ちくしょう。 知っててやってたらぶん殴ってやる… そんな想いも虚しくあたしはハルに連れられて玄関へと歩いていた。