「お願いしたら離してやんない事もないけど〜」
「誰がするか!!」
離す気なんてない癖に。
「おい、捕まえたのか!?」
さっき股間を蹴った男が追い付いて来た。
「………っつ!!」
さすがにこんな状態じゃあたし一人ではどうにも出来ない。
「あれ?
大人しくなっちゃって。
どーしたの?怖くなちゃったぁ?」
チャラそうな男達は嬉しそうに上からあたしを覗き込む。
悔しい……っっ!
あたしはギュッと目をつぶった。
絶対泣くもんか!!
「じゃあ♪♪」
あたしの制服に手が伸びる。
嫌だ…
嫌だ………っ!!
「ハ……ル…………っ!!!」
あたしは無意識にハルの名前を叫んでいた。


