LOVER OF LIE〜消セナイ想イ



あたしは一人の男の股間を蹴った。


「ぐ……っ!?テメ…」


よっしゃ!

見事クリーンヒット。


しゃがみ込んだ一瞬のスキをついて走り出した。


「お前っ!!」


もう一人の男が追い掛けて来る。


やっぱそー来るよね…


なんとか逃げようと走ったけど、

案の定
あたしは捕まってしまった。


「離せ……っ」


「ああ、足怪我してんだっけ♪
可哀相に〜」


「痛っ…」


ギリギリとあたしの腕を締め上げる。


負けたくなくて、あたしは思いっきり相手を睨んだ。


「そんなふうにしてられんのも今のうちだよ?」


「ちょ……っっ」


ドサッ


「離っ…せぇ……」


あたしは床に押し付けられていた。


「所詮、男の力には敵わねーんだよ(笑)」