LOVER OF LIE〜消セナイ想イ



どうやら大半がハル目当て?


そのお陰で大繁盛なんだけど……

やっぱり複雑。


いやいや、そんな事を考える暇があるなら働かなきゃ………



「やだ…ちょっと…離して下さいっ」


え……?


次に来るカップルの様子が変だ。


お化けに怖がってると言うより…


「だーいじょうぶだって!怖がるなよー」


端から見ればカップルに見えない事もない…

だけど

「やだ…離して」


肩に手をまわされてる女の子が泣きそうな声で嫌がってる。


男の方は…ウチの学校の生徒じゃない。


目が暗闇に慣れてたからよく見える。


コイツ…無理矢理!?


「…イオリ、あの子……」


横であたしのサポートをしてくれてたミサが不安げな顔をする。


あたしはミサに頷いた。


目を向けると、その男は嫌がる女の子をもっと引き寄せようとしてる。