「どした?忘れもん?」 「んー財布とケータイ… ハル、何してんの?」 「わ、大事なもん忘れんなよー(笑)」 「ハル?」 なんか変だ。 「イオリは忘れっぽいからなー」 「ハルってば!」 あたしは思わず声を荒げた。 「イオリ…… 俺、振られちった」 は…………? なん……で… 「なんで!!!」 どうして!? ハルが振られた……? 「なんで…って………」 ハルは前髪をクシャっと掴んでその場に座り込む。