「あーツイてない」 あたしは教室に続く廊下を歩いていた。 独り言を呟くあたしって…淋しい女……… 帰る途中、ケータイも財布も忘れてる事に気付いて。 あたしは仕方なく教室へ戻っていた。 どこまでボケてんだか… ほとんど人がいない廊下を歩く。 綺麗な夕日が差し込む廊下は 余計あたしに淋しさを募らせた。 ガラッ 誰もいないと思っていたあたしは勢いよく教室のドアを開けた。 「うぉっ!?ビビったぁ …イオリじゃん」 「ハル?」 何してんの?