LOVER OF LIE〜消セナイ想イ



これは罰なのかもしれない。


自分の事しか考えてなかった


俺への罰。




ガンッ


「ちく…しょ……」


俺は廊下にあったゴミ箱に八つ当たりする。


とことん情けねー…




「学校の備品に当たってもらっちゃ困るなぁ」


「!?」


突然の声に顔を上げると、そこには一人の男。


確か…コイツは

生徒会副会長の………



「あ、すんませ……」

「解った?」


突然、言葉を遮られた。


「は………?」


何がだ?

解った……って………


「さっきの君の表情からして解ったみたいだね?

…自分の浅はかさが」


「!?
それ…どーゆう…」


「聞かなくても解るだろ?」


それまで薄く笑っていた顔が
一瞬だけ真顔になる。


それ以上は何も言わずに副会長は行ってしまった。