LOVER OF LIE〜消セナイ想イ



行き場のない気持ちが


俺の心臓を締め付ける。




気付いたら俺は


イオリを抱きしめてた。




…………っつ!!!


何やってんだよ。




「……先、戻るわ」


情けねぇ。


馬鹿だ俺は。



所詮、俺達は『契約』があるから


一緒にいるだけ。


なのに俺は…………





なぁイオリ……


無理して笑わなくていいんだ。


泣いていいんだ。


辛い時は「辛い」って……




そこに……


その時俺が傍に居たいって


支えたいって


思うのは…………



望んだら駄目なのか………?




『契約』を言い出したのは自分なのに


ふざけてる。



なのに俺は…………っ