ポンとあたしの手の上に乗せる。 「ソレ、飲めるだろ?」 「…あたし別のがいーんだけどー」 「我が儘ゆーな! 有り難く貰っとけ!!」 「なにそれ」 どうせ奢ってくれんなら何がいーか聞いてくれたっていーじゃん。 「じゃー俺は…りんごー」 そう言って林檎100%のジュースのボタンを押した。 「ぶっ(笑) 超甘いじゃん。 てかフツーそっちがあたしでしょー!?」 「イオリがりんごなんて似合わねー」 「オマエがゆーな!!」 …知ってるよ。 それがマナ先輩の好きだった飲み物だって事くらい。