付き合うのはマナが初めてで、


最初は、三年と一年が付き合ってる…しかも男が年下だからって


何度もからかわれた。


だけど、それ以上にマナとの時間が大切になっていて


何を言われても平気だって思えた。




―――ガコン


「うぁ!?
間違えたあっ!!」


なんで間違うかな…


俺はマナの好きな林檎100%のジュースを買うはずが…

間違って買ったのはブラックのコーヒー。


アイツ、ブラックは飲めないんだよな…


仕方なくもう一度買い直す。

すでに自分の分を買っていた俺は、

何の気無しに後ろに並んでいた女子にコーヒーを差し出した。


「いる?」


「……え?」


ショートボブのマナと違って、背中まである少しウェーブがかった長い髪に、

印象的な大きな瞳。


上履きから、俺と同じ一年だと解る。