――また1時間後――


買い物を終えて、歩道を歩いてる時だった。


――ポキッ


変な音が鳴った瞬間、海はガクッとしゃがみこんでしまった。


「ヒール折れた~」と靴を脱いで、


ヒールの部分をくっ付けたり離したり。


「大丈夫か?」と空は心配してくれたけど、大丈夫じゃなーい!


結構高かったのにーって今にも泣きそう…。


「しょうがね~な」と空が言って、空もしゃがんで


手を後ろへ回した。


「えっ?」「乗れよ、恥ずかしいから…。」


これっておんぶしてくれんの!?!?何コレ、ドラマみた~い♥


「じゃあ!」空の背中に乗った。


周りはジロジロ見てるけど、そんなの気にしてられないよ!


だって、気にしてたら愛が深まらないジャン。


てゆうか、これってユウミちゃんからの挑戦状?戦い?


そうだったら負けてらんないじゃん!