コクンと頷くと、またボソッと呟いた。


「じゃあ、後で2人だけにしてあげる♥」


「あ、ありがとうございます?」


と一礼した。


車の中は少しだけ煙草の匂いがこびり付いてるようだった。


それに、暑い。空が隣にいるせい?人がいっぱいいるせい?


それとも、夏が近づいて来た印?


2人が伝えあった夏。


それは、雲1つない青空が広がっていた日のことだった。