『海って呼ばせて!』初めて言われたその言葉に、


胸が少し、ドキッとした。


少しびっくり。


「ねぇー、あとで5組行ってもいい?なんだっけ、
あきらちゃんと美登ちゃん?紹介してよ!」


「いーよ☆じゃあ、メアドとケー番教えて」


何日も会ってるのに、今さら聞くなんて…。


うちって本当にバカっ!!やんなっちゃう!


そして2人は、アドレスと番号を交換した。


「これでいつでも連絡できるね!」


すると空が、「えっ、俺と会いたいってこと!?
照れるなーハハハ!」


空が笑う。海の顔が見る見るうちに赤くなる。


「ち、ちがっ――」「冗談だよ!顔、赤いよ。」


そして空は海のほっぺをつねった。


「いはいんだへほ(痛いんだけど)」


そしてまた笑った。空の笑顔にもドキッとする。


なんか、今日はドキッとするのが多いな~。


空が手を離して、口を開く。


「じゃ、行こうか。今日自転車でしょ?俺が前ね!」


すると空はかばんを持って、海の自転車のところへ


小走りで行った。


海も、すぐさま後ろに座り、空の腰に手をまわした。