「最近早いわねー。自転車で行くし。気を付けてねー」


「「行ってきまーす」」


自転車にまたがり、じゅきが後ろに乗る。


そして自転車をこぎはじめた。


海は前を見ながらしゃべった。


 なんであんたまで乗るわけ!?」「いーじゃん!こっちの方が早いし」


じゅきは後ろでブーブー言ってるの、を海は無視してこぎ続ける。


川原の近くの十字路でじゅきを降ろした。


「じゃあ気を付けてね」「言われなくってもわかるって、いってきやーす」


海は小さく手を振った。