次の日、海は学校に行くフリをして病院に行った。


行ったのは良いけど、朝早いからまだ空いてなかった。


近くのベンチで開くのを待ってると、男の人が走ってきた。


「健太、学校は?」「海ちゃんと一緒だよ」


自販機で水を買って渡した。


「ねぇ、健太は思い出した?」「え、何を?」


「昨日あきらが言ってた事」「あー分かんね」


「海も」寝る前にずーと考えていたけど、全然思いつかなくて…。


健太と会った所までは覚えてるけど。


するといつの間にか病院が開いていた。


「行こ」「おうっ」





――トントン


「はい」入るとあきらが驚いた顔で見ていた。


「おはよう。昨日の続き聞きに来たんだ」


あきらは黙ったまま何も教えてくれなかった。