空は溜め息をついて、


「海、死ぬの怖いんだろ?手、震えてるし強がんなよ」


「…何で引きとめたの」


「えっ?」


空に怒鳴ってしまった。


「だって、別に空はどうも思ってないでしょ!
真央さんと一緒にいたじゃない!
何で?引きとめなくてもいいじゃん!!」


「海の事、1日も頭ん中から離れた事なんてねぇよ。
これからも絶対!
だから、全部教えろよ。こんな所じゃなくてさ」


そう言って、空はフェンスを超えて行った。


後を追うように空の胸に飛び込んだ。


海は2つ誤解をしていた。


まず、空はずっと海の事を想っててくれたこと。


次に、真央さんといた時は4か月記念のオルゴールを


買いに行ってたこと。


ただ、海の被害妄想だったって事。


いじめにあってた事を言ったら散々怒られた。


何で相談しなかった!って…。


手紙の事も怒られた。