「は?今何て…。」


「別れよう、海達」


空と目が合わせらんない。


目が潤んできた。


「何でだよ!」何も喋れなかった。


「嫌いになったか?男でも居るのか?何とか言えよ!!」


「落ち着いて!空、いい?海は空の事、大好きだよ?
男も居ないよ。でもね、一端。距離を置こう。
今度は、海から好きだって言うから。少し時間がかかるかもしれないけど、
それまで待っててくれる?」


空のニコニコ笑顔は海のせいで消えたんだ。


2人の間には重い空気だけが、流れていた。


「はぁ。理由は?何で泣くんだよ意味分かんねえよ」


そう。海はもう泣いていた。我慢してたのに、泣いてしまった。


黙り込む海を見て、空はまた、ため息を吐いてからこう言った。


「じゃあ、海が理由を言ってくれるまで待つから…。」


出て行ってしまった。