【短編】ダンナの浮気に盛る薬




「悪かったよ

きみがそんな風に思ってるなんて

気づきもしなかったんだ

仕事が忙しくて構ってやれなかったけど

仕事だし

仕方の無いことだって思ってたんだ」


私は

ただ頭だけを横に振った



私は

あなたへのプレゼント

用意してないわ

ご馳走だってないの

今日はイブなのに



「…私のほうこそ

ごめんなさい

これからはきちんと

お互いのことを話さないとね」