【短編】ダンナの浮気に盛る薬




「あ…あれは…

あなたがあの子と

浮気しているんだとばかり

思っていたから



悩んでしまって

それで

親友に話を聞いてもらっていたの

でも

親友に話す前に

あなたに

自分の気持ちを

話すべきだったんだわ」


まだ

あなたに対する

怒りはあったわ

だけど

言い合うのにも疲れたし

確かに私にも悪いところはあったから



私は

うつむいて

精一杯

それだけを言った



ごめんなさい


その一言は

出てこないんだけど