【短編】ダンナの浮気に盛る薬




「きみだって何も

言わなかったじゃないか

きみがいつも

僕を待っていたなんて

それで嫌な思いをしていたなんて

一言も言わなかったじゃないか

僕は

仕事なんだ

遅くたって仕方ないだろ

きみは

家のことをするのが仕事なんだ

それなのに

この間だって

勝手に夜

遊び歩いていたじゃないか」