「僕はもともと対人恐怖症で、学生時代はそりゃもう散々でしたよ。無駄にモテるもんだから、振るたびに女子から非難の嵐で。」





って自慢話じゃん。オレは心の中でツッコミを入れた。





「なんか同情したいけど、同情できません。」





すると、ドアが開き客が入ってきた。





おっとこの時間帯、まさか…。





そのまさか、右田さん目当ての客第1号。





毎日必ずこの時間帯に来ては、プリンを買って帰る。





いつも同じ物を買えば、覚えてもらえるとでも思っているのだろう。





しっかり覚えてますよ、オレが。